相手に見えない経験をすること

中途採用の人やずば抜けていると感じている人をそばで見ていて何が違うのだろうとふと思ったことが一つ。

 

 相手に見えない経験をしている

 

出張先の上司に、飲み会でふと伝えられた言葉なのだが、経験上グサッときて、よく覚えている。

 

理由を振り返ってみる。

会社に入ってから数年して、中途の人が加わるとする。そうすると、私のようなヤジウマ根性のある人間は、その人がどのような経歴でどのような成果や経験を積み上げてきたか、非常に気になる。

 

たまに、気にしない人もいるだろうが、大半の人はグループに得体の知れない何かが加わると、それを知りたいという圧力が集団にかかるのではないだろうか。

 

たとえば、小学校でクラスに転校生が入るときはそうだ。

 

そのとき、一定期間は良くも悪くも注目度が上がり、一挙手一投足が取り沙汰される。

 

その期間の振る舞いや言動を乗り切れば、あるポジションを確保できるのではないかと思う。

 

私はそういった点で、変化の起こるタイミングでのポジション取りが上手くはないのかも知れない。

 

ただ、相手に見えない経験をすることで、その人の発言の重みが増す。説得力が加わる。それを活かすも殺すも、発言のマネジメント次第になると思う。

 

相手に見えない経験で、培った事柄や実体験をできる限り言語化して、アウトプットして、その中のエッセンスを抽出できれば、見えない経験をする前後で大きな変化をもたらし、余裕を作ることができる。

 

いま、相手に見えない経験の真っ只中にいる私。

それを活かす仕掛けと、変化を感じるための仕掛けを試行錯誤してやっていきたいと改めて思う。